自立援助ホーム 虹

 自立援助ホーム「虹」

 
自立援助ホームとは?

 様々な事情により家族と離れて生活し自立をしなければならない子どもたちに、安心できる生活環境を提供し、子ども自身が主体となって、社会に歩み出すことが出来るよう援助する施設です。 自立や生活に必要な食事・健康管理・対人関係・日常生活に関すること・社会での悩みなどの相談援助を行っています。

理念・養育方針

 
 理念
 
 子どもへの虐待、懲戒権を禁止し、子どもの最善の利益を優先する。
② 子どもの自立支援計画を策定し、それに基ずく生活支援、学習支援等により、
  子ども一人一人に対し、最善の支援を行う様に務める。
③ 「最後の砦」として社会的養護の子ども達を保護するとともに、地域において
  関係機関と連携し、すべての子どもを社会全体で育む。
 

 基本方針

  義務教育終了児童等が、自立した日常生活及び社会生活を営むことができるよう、
 共同で生活する住居において、日常生活上の援助及び生活指導並び、就労の支援を行うものとする。
  又、退去した場合においても、必要に応じて継続的に相談その他の援助を行う目的とする。
 
 支援方針
 
① 雇用主との連携をとり、職場への理解及び配慮、利用者の就労・就学の継続を支援していく。
② 利用者の悩み、考え、将来のことについて、職員と話し、聞き、利用者への自立意識と
  人間性を高められるように支援して行く。
③ 利用者へ仕事をすぐに見つけられるように、ハローワーク、就労支援センター等、関係機関との
  連携を深め、利用者の就労を支援していく。
④ 貯金の大切さ、有効的な金銭使途、金銭管理を身に付けて自立生活をしていけるように支援していく。
⑤ 利用者自身が、成長や体調の変化に気づくことができ、自分の身体の健康管理が出来る様に支援していく。
⑥ ホームの食事において、栄養バランスを考え、複数のメニューを作り食べて喜び、一緒に食べる楽しさ、
  人の触れ合いにより、温かい食卓を感じられるよう支援していく。
⑦ 退去利用者に対しては、相談等、求め続ける間は、継続して支援していく。 
 

 

 

ホームでの生活

 ホームにはスタッフが一緒に泊まり、生活をします。 朝食・夕食はスタッフが作り、一緒に食べます。 昼食は各自で準備してもらいます。 掃除・洗濯など自分でやるべきことは、全て自分で行ないます。 最初は慣れないことや戸惑いもあると思うので、その時はスタッフが手伝います。集団生活になりますので、人に迷惑を掛けたり、傷つけるのは絶対に許されません。 その他にも約束はありますが、ホームでの生活をより良いものにして、あなたの将来のために必要な最低限の約束です。 詳しい生活の様子は、ホームのスタッフに聞いてみてくださいね。

ホーム長挨拶

 
 佐野市米山南町マロニエビルに、乳児院「夢」と 同時に開設された第2種社会
福祉事業の自立援助ホームです。「すべての児童は、家庭で正しい愛情と知識と技術を持って育てられ、家庭に恵まれない児童にはこれに代わる環境が与えられる。」
この児童憲章の条文に基づき、社会的養護の実践を行っています。
 ホーム職員は、入所している高齢児童と24時間、衣・食・住を基に、生活を共にしながら、彼等の精神的治療と成長、独り立ちしていくのを日常生活を通し、課題を自覚して、力まずさりげなく、継続して児童達と共に成長していく大人を目指し、支援しています。
 入所した児童は、まず、職員の援助を得て就労し、その収入から利用料30,000円を負担させます。また、毎月の生活支出が、収入の中で適切・計画的に出来るように
職員と一緒に計画書の作成を行います。いずれ、アパートなどを借りて自活させることを念頭に、貯金もさせて、自立の準備をさせます。高等学校へ進学できなかった児童、中退した児童に対しては、就労が落ち着いた所で、就労先と相談し、通信課程の高校へ入学します。最終学歴を高等学校卒業を取得して、将来社会にでて役立つものを身に着けるよう、配慮しています。                          
 就労、就学を見守りつつ、社会での生活全体になじませ児童のよりスムーズな社会復帰と、その自立を目的とした「自立援助ホーム」は、施設養護の延長でもあります。また、就労しながら養護という、特殊な面を持っています。就労と将来の社会生活に役立つ生活体験を通じ、彼らの夢を育むよう努力していきます。